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2016.08.09  レンズの解像度限界

マツダスタジアムへカープの試合を観戦に行き、センター側から28-300mmで撮影しました。

2枚目はセンターから300ミリ(カメラはD500なので35ミリ換算450ミリ)で撮影しています。

トリミング加工していないフル画面です。 1枚目はトリミング加工すると誰が打っているのか

判断できなくなります。高倍率のズームなので仕方ありませんが解像度の限界を感じました。

カメラの画質設定はLサイズ(2088万画素)、BASIC、ISO12800で撮影しています。

プロのカメラマンがセンターからは800ミリレンズを使用することが理解できます。

 

2015.11.18  ニコン D 5 開発の発表

ニコンが来年オリンピックに向けてフラッグシップ機D 5開発を発表しました。以下の内容です。

株式会社ニコン(社長:牛田 一雄、東京都港区)は、次世代プロフェッショナルモデルとなる、 ニコンFXフォーマットデジタル一眼レフカメラ「ニコン D5」の開発を進めています。
また、撮影した画像の転送などが可能なワイヤレストランスミッター「WT-6」およびニコンスピ ードライトの最上位モデル「SB-5000」もあわせて開発中です。

完成度をさらに高めた次世代プロフェッショナルモデル「ニコン D5」をはじめ、豊富なNIKKORレンズや先進的なアクセサリーなどを提供することにより、ニコンは映像表現の可能性をさらに追求してまいります。

どのようなスペックなのか全くわかりませんが、期待してみましょう。

 

2014.2.27   ニコンD4S発表

ニコンD4が12月で生産完了となりフラッグシップ機が不在の状態でしたが、ついにD4Sが発表

されました。大きな改良点はISO感度が1段高感度になった事です。 ISO25600での感度は

通常使う事はありませんが、これに伴って3200、6400で使用した場合でも殆んどノイズを感

じない撮影が可能となります。

また高速連写11コマ/秒では今までAFが作動しなかったのが、追随する上にファインダーを

覗いた画像の像切れが軽減された事です。 これはスポーツ撮影での状況確認が格段に向上

されています。

プロスペックとは何かを追求していくとこのあたりに答えが出たということでしょう。

今後の開発ポイントはどのあたりになっていくのか、悩むところですね。

 

 

2013.12.09  ニコンD f の反響

ニコンから満を持してD f が発売されました。 発表当日に注文いただいた方へは無事に

納品できましたが、それ以降注文していますが納期は約2か月となっています。

以前からこのコーナーでも何度となく書いてきましたが、これ以上の性能は必要なのか。

これからは持つ喜びを感じるデジタルカメラが必要ではないか。その答えがついに出た

ように感じます。ニコンの社内でも異論はあったと聞きますがよくやったと思います。

D f はD4の35ミリフルサイズセンサーを使用して1625万画素、常用ISO感度12800

の性能となっています。 これはD800と比べると画素数では下回っていますが一般の

ユーザーが使用するには全く問題ないレベルです。

以前35ミリフィルムは約1600万画素と言われていましたので、フィルムと同等の画素

がある事になります。これ以上の画素となるとレンズ性能に左右されるのです。

また、動画機能を排除している点についても写真を撮る事に集中でき、好感が持てます。

持つ喜びを感じるデジタルカメラが出来たことで、次の時代に入った感がします。

 

 

2013.03.20  篠山紀信展を見て

広島城付近で外国の旅行者がハッセルブラッドSWCを首から下げているのを見ました。

嬉しくなって、Let’s enjoy “Photo Life”!と叫びたくなりました。

篠山紀信展が三次市の奥田元宋・小由女美術館であるので見に行ってきました。

眼力(めぢから)は有名な役者を撮っているので、表情については当然素晴らしいもので

したが特筆は写真の表現力であると感じました。

大判カメラで撮った写真には表現力(ぢから)があることで、タイトルの眼力(めぢから)が

できたのだと強く思いました。

フィルム文化は決して無くしてはいけないものです。

 

 

2012.12.25  宮島弥山の遭難

12月23日から心配な事がありました。

31歳の女性が宮島の弥山に登って帰路が分からなくなり遭難したという事故でした。

今日、無事に救助されて本当に良かったと安堵しました。

近年、山ガールといわれる女性が増えている事は良い事だと思いますが、一時期の中高年

の登山と言われたような、登山マナーや技術・挨拶などの基本的な事がなおざりになってし

まった、ファッションのようにならないことを願うばかりです。

今回の遭難についてしっかりとした原因究明と、今後についての対策がなされることを期待

しております。 身近な山であるほど気を引き締めて登るものだと思っています。

等高線の書いてあるような登山地図が無い山ほど危険なものはないと常々感じています。

 

 

2012.11.14  デジタルカメラの魅力

先日、北広島町(旧千代田町)で神楽大会があり見る機会がありました。

優秀神楽大会なのでどの演目も甲乙つけがたいほどの素晴らしい内容でした。

ストロボを使用しない写真撮影は許可されていたので、D7000 18-200VRⅡで撮影です。

結果はトップページにアップしましたが、まずフィルムではここまで高感度での撮影は困難

ではなかったかと思いました。 ISO2400~3200まで上げての撮影でも問題ないという

ことは、以前ではモノクロ増感でなければシャープな画像は考えられなかったことです。

昨今のデジタルカメラはここまでの高感度でもノイズが僅かである事です。

滅多に使用しない条件でも、今後も高感度の低ノイズ化には魅力を感じます。

 

 

2012.10.25  懐古的なカメラ市場

最新のコンパクトカメラを見ていると、昭和に戻ったようなカメラを見かけるようになりました。

35ミリカメラはフィルム時代に50年以上をかけて完成の域に達しましたが、デジタルカメラは

10年程度でほぼ完成したといえるのではないでしょうか。

以前もこのコラムで書きましたが、これからのデジタルカメラにはお客様が持つ喜びを感じる

カメラが必要だと考えています。

コストのこともあるでしょうが、使い込むほどに真鍮が出てきて愛着を感じていただける事が

これからのカメラメーカーに求められる部分ではないかと感じています。

現にライカがM 型デジタルの新製品を発表しています。ライカほど高価になっては普及しづ

らい点が生じますが、一つの方向性であることは間違いありません。

 

 

2012.09.17  フジフィルムとコダックの動向発表

先日、フジフィルムから映画用フィルムの撤退が発表されました。

内容は、映画業界の急速なデジタル化で急激に需要が減少したため、部門の存続が困難

となった事が原因で、 映画撮影用ネガフィルム ・ デュープフィルム ・ 上映用ポジフィルム、

他の販売を平成25年3月を目途に終了。写真用フィルムは今後も生産・販売を継続すると

ありました。

また、コダックは写真用フィルム事業などを平成25年前半に売却完了を予定(詳細未発表)

していると発表しています。

昨今、中古市場でハッセルブラッドの価格が急落していると聞きます。

少しでも多くの方に使っていただきフィルムの需要が増えることが一番です。

フィルム事業はこれから不安な時代にかかりますが、消滅する事が無い様願っています。

 

 

2012.08.07  新聞記事を読んで

8月6日付、中国新聞夕刊の芸能欄に山田洋次監督の記事がありました。

映画もデジタル化が進み、映画館からフィルム映写機が次々に撤去されている現状。

35ミリフィルムが作り出す製作現場の緊張感の重要性を強調されていた。

最も共感したのは「僕たちがどう対応すべきかという検討をしないまま経済的な理由だけで

フィルムが消えていく。今起きている急激な変化は乱暴だと思います。」

この言葉が全てを物語っているといえるでしょう。改めて考えさせられました。

今月のアサヒカメラにも掲載されていましたが、今だから大判カメラ・中判カメラなどフィルム

カメラへの再認識されていく事も、選択肢となることを期待します。

 

 

2012.07.03   ライカM9モノクローム発売

8月よりライカからM9モノクロームが発売されます。

カラーデジタルカメラではなく、モノクロ専用のデジタルカメラというのがいかにもライカらしく感じ

られます。 ISO32~3200、1800万画素35ミリフルサイズという基本スペックです。

モノクロ専用撮像素子は色を見るのではなく、輝度を忠実に記録し従来のカラーデジタルカメラ

よりもはるかにシャープで本来のモノクロ撮影が可能になりました。

本体価格が90万円というのは高価である事は違いありませんが、モノクロの微妙な描写を求め

られる方には価格以上の喜びを描写できるカメラといえるでしょう。

 

 

2012.06.27   アサヒカメラ7月号を見て

アサヒカメラ7月号に、超高画素機の性能を生かすレンズ選びのコーナーがありました。

カメラが違うので単純に比較はできませんが、ニコンのレンズに比べてキヤノンは解像度の点で

新設計のレンズを出さないと厳しいのではないかと言った印象を感じました。

その中でもニコンのAFS50mm/1.8Gはコストパフォーマンスでいえば抜群でしょう。 

あと番外編でしたが、AFSDX18-55mm/3.5-5.6Gについては廉価なレンズですが優秀なレンズで

ある事が再確認されました。

いずれにしても最近の超高画素カメラはレンズを選ばなければならないほどの性能です。

従来の35ミリカメラ以上の解像度があるため、手持ちではなくなるべく三脚を使用する事。

手振れをし難いシャッタースピードは、1/焦点距離と言った時代の話は通用しない時があります。

先日、広島県廿日市市の極楽寺山 蛇の池へ睡蓮を見に行きました。私のほかに一人、4×5の

大判カメラで撮影されている方がいました。

デジタルカメラ全盛だからこそ、もっともっと大判カメラ愛好者が増えていってほしいものです。

 

 

2012.03.12   土門拳写真展を見て思う事

先日、三次の奥田元宋・小由女美術館で土門拳昭和の写真展を見ました。

モノクロ写真の妙なる描写に、唯々圧倒させられました。

もう一度写真の持つ表現について考える時間を過ごすこととなりました。

土門拳といえば絶対リアリズムで有名ですが、土門氏は当時鳥取砂丘を撮っていた田賀久治氏

(1918-1986)に、これからも砂丘の写真を撮り続けるように諭されて、 その後「砂丘の田賀」と世界

に名を知られるまでになったという話しを思い出しました。

この話を聞いた私は若干25歳でしたが、この言葉が私を大山撮影に心を決めた言葉でした。

いまでも間接的に土門拳氏から教わったような気持ちでいることに変わりはありません。

 

 

2012.03.11   今日は東日本大震災から1周忌

今日は東日本大震災からちょうど1年になります。今一度これからの日本について考えていく時間

を持つことの大切さを考えたいと思います。

五木寛之が下山の思想を執筆されました。確かに日本は今、下山の時代に来ていると思います。

この本では下山を無事にすることで次回の登山を考える事が出来ると説いていました。

確かにそれは大切な事ですが、無事な下山をするためには私は下山のタイミングを見極めること

が出来るかが、最も大切な事だと考えています。 山に登っているときに下山(撤退)する勇気があ

るか、否かが生死の境になることが多いのが現実です。

 

 

2012.03.08   コダックがエクタクローム及びエリートクロームフィルム製造販売中止の発表

イーストマン・コダック社(以下米国コダック)では、3月1日、プロフェッショナル エクタクローム 及び エリートクローム(カラーリバーサル)フィルム全3種12製品(国内加工品含め)の製造販売中止を案内いたしました。 これら12製品の販売は数年に亘り減少を続けてきており、本年度の推定製造数量と製造に関わる製品乳剤の組成や製造工程の複雑さを検討した結果、今後の継続製造は不可能であるとの結論に至ったものです。これら12製品は米国コダックにおける現在庫を過去の実績をベースに各国に数量割り当てを行い、該当数量出荷を以て受注終了となります。この決定はカラーネガフィルムならびに白黒フィルムには影響はなく、これら製品は今後も継続して製造販売を行います。なおE-6ケミカルの供給も継続いたします。

製造および販売中止製品明細
製 品 名
コダック プロフェッショナル エクタクローム フィルム E100VS135-36
コダック プロフェッショナル エクタクローム フィルム E100VS135-36-6P
コダック プロフェッショナル エクタクローム フィルム E100VS120
コダック プロフェッショナル エクタクローム フィルム E100VS120-5P
コダック プロフェッショナル エクタクローム フィルム E100G135-36
コダック プロフェッショナル エクタクローム フィルム E100G135-36-6P
コダック プロフェッショナル エクタクローム フィルム E100G120
コダック プロフェッショナル エクタクローム フィルム E100G120-5P
コダック プロフェッショナル エクタクローム フィルム E100G4x5(10)
コダック プロフェッショナル エクタクローム フィルム E100G8x10(10)
コダック エリートクローム エクストラカラー100フィルムEBX135-36
コダック エリートクローム エクストラカラー100フィルムEBX135-36-5P

以上が発表原文、ついにこの日が来てしまいました。一つの時代が終わった感があります。

どこかのメーカーが引き継いで生産して頂けることを願って止みません。

 

2012.03.07   キヤノンEOS5DMarkⅢが発表

キヤノンよりEOS5DMarkⅢが3月末発売と発表されました。

フルサイズフォーマット2230万画素、フルHD動画、視野率100%ファインダー

実用感度100-25600、最高102400まで増感可能、連写は6コマ/秒

ニコンD800とはスタンスの違いはありますが、対抗馬としての位置づけとなる

有力なカメラに違いありません。

 

 

2012.02.07   ニコンD800、D800Eが発表

ニコンからD700の後継機としてD800が3月22日発売と発表されました。

FXフォーマット3630万画素、フルHD動画、視野率100%ファインダーが主な

変更です。中判カメラに匹敵する性能を持ちながら機動性を備えたカメラです。

D4は報道用に速写・連写を重視したカメラですが、D800はD4のような連写を

重視したカメラではありませんが、プロカメラマンからハイアマチュアカメラマンま

で幅広い使用に耐えるカメラと言えるでしょう。

またローパスフィルターの働きを、光学的な構成で同等に抑制する機能をもった

超高解像仕様のD800Eも発売されます。

価格はD800本体が294,000円、D800E本体が346,500円(税込)の予定です。

ご予約の申し込み、お問い合わせはこちらをクリックして下さい。

 

 

2012.01.24   コダックが自己破産

新年を迎えこれから頑張ろうという時に、「コダックが自己破産」というニュースが

飛び込んできました。 去年秋ごろからあやしいといった噂はありましたが、フィル

ムの巨人と謳われたコダックがまさかの自己破産となった背景はデジタルカメラ

を70年代に世界初で開発したがフィルム事業に与える影響を考えて封印し 自

己防衛に 走った結果が他社の先行を許すこととなりデジタル開発に遅れをとる

ことに。また販売店を利用せず、直販体制を重んじた販売方法が結果的には普

及に至らなかった原因ではないかと思われます。

販売店を利用しなかった背景には、 量販店の行き過ぎた廉価販売では利益が

見込めないと判断したこともあったようです。しかし実際シュナイダーのレンズを

使用したデジタルカメラがあったことすら市場では見られないのが現状でした。

コダックのプロラボによると、 フィルムの供給は現在のところ問題ないが今後は

納期がかかることもあり得るとのことでした。 多少の価格値上げは仕方ない事

ですが、今後も生産を続け供給されることを願うものです。

 

2012.01.06   ニコンよりD4の発表

遂にニコンよりフラッグシップ機 D4が発表されました。2月16日発売予定です。

スペックはD3sをブラッシュアップさせ、1620万画素FXフォーマット、高速連写は

FX時9コマ/sだったものが11コマ/sへ、また動画撮影がFX、DX、1920:1080クロップ

フォーマットが選べ、1920:1080クロップフォーマットではレンズの焦点距離が2.7倍になり

300ミリレンズを装着した場合、810ミリ相当になるので望遠で撮影する被写体で

は機動性の高い望遠ズームレンズで、超望遠撮影が可能となります。

そして開放値は変わらないので超望遠撮影で明るい開放値での撮影ができます。

高感度撮影ではD3sと実用感度は同じ12800ですが、増感が3段から4段へと

一段上がり最高感度204800相当へ伸びています。

デザインはD3sをベースにしていますが、よりシャープになった感があります。

デジタルカメラはこれ以上どのようなスペックを求めるのでしょうか。一つの完成型

を見たように感じます。

 

2012.01.03   謹賀新年

皆様、あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願い致します。ホームページを昨年より始める事が出来ましたが

まだまだ不行き届きの点があると感じております。

今後ともご意見などございましたら、お寄せいただければ幸甚に思います。

昨年は東日本大震災・原発事故・タイの洪水災害など、自然災害や人災に振り回

されて暮れた一年でした。

今年は穏やかな一年でありますよう、心よりお祈り申し上げます。

 

2011.11.17   ニコンの苦悩

ニコンより D300s と D700 が生産完了の連絡がありました。次期モデルの発表も

ないままの生産完了にニコンの苦悩を感じます。

3月の東日本大震災に続き、9月のタイ工場洪水による浸水被害と今年は二度に

渡る被害となりました。タイ工場は D300s や D7000、D5100、D3100 の一眼レフや

コンパクトカメラを生産する基幹工場なので、現在商品入荷が厳しい状況となって

おり、年末商戦に販売できる一眼レフカメラが確保できそうにありません。

現在のところ V 1 や J 1 を販売するしかなさそうです。

一時も早い復興を期待しております。

 

2011.11.04   キヤノンがシネマカメラの発表

キヤノンがシネマEOSシステムを発表しました。

いよいよキャノンの動画部門への切り込みが発表です。 スーパー35ミリフルサイ

ズ相当、約829万画素、EFレンズ使用可能などスペックは目をみはるものがあり

ます。 今までの動画カメラの概念を覆してしまうほどです。

また、同時に開発中のデジタル一眼レフカメラも発表しました。 こちらも動画機能を

充実させている模様です。35mmフルサイズのCMOSセンサーを搭載し、4K動画記

録(24P Motion-JPEG)*を可能となっています。

先日、EOS1D Xの発表もあり、最近キヤノンの本気度を感じます。

 

2011.10.19   キヤノンから EOS1D X が発表

ついにキヤノンから最上級モデル、EOS1D X が発表されました。 現在マークⅣが

高感度撮影でニコンD3sに劣っていましたが、いよいよニコンとのトップ争いが熾烈

になりそうです。

スペックは35ミリフルサイズ・1810万画素CMOSセンサー、DIGIC4新映像エンジ

ンで常用ISO感度51200までに拡大、連写性能は最高14コマ(ISO32000以上

では最高約10コマ)の高速連写という内容です。

このスペックは現在の一眼レフでは抜き出ている性能と言えるでしょう。

対するニコンも同等・又は同等以上の性能で次期最上級モデルを開発中でしょう。

来年はオリンピックの年なので、新機種が出ることは間違いありません。

キヤノンは3月下旬発売ですが、ニコンはどう対抗するのか楽しみです。

 

2011.9.29    ニコンからミラーレス一眼カメラ

ニコンから10月20日発売予定で、ミラーレス一眼カメラが発表されました。

オリンパス・パナソニック・ソニーが先行していましたが、いよいよニコンもこの分野に

参入となります。

従来の一眼レフカメラでの動画撮影はピントの制約など 不利な点がありましたが、

ミラーレス一眼によってこの点を克服できるため動画・静止画どちらも高画質に撮影

できるカメラと言えるでしょう。

ニコンにはビデオカメラがないので、これがビデオカメラに代わるもとしての位置づけ

になるでしょうか。

ニコンらしいのは、従来のFマウントレンズが装着できるアダプターをニコンから販売

する事です。焦点距離は2.7倍になりますが望遠を使用する撮影には有利です。

今後の展開が楽しみな分野となりそうです。

 

2011.9.13   10年の集大成

9月17日から25日まで、北広島町(旧千代田町)のショッピングセンターサンクス・

ギャラリー森(しん)に於いて、芸北写真塾主宰 紺野 昇氏の芸北生活10周年の記

念写真展が開かれます。

当初、野生の動物たちの近くに住みたいとの一心で八幡にログハウスを借りられて

写真を撮り続けてこられました。

広島市内のご自宅との行き来も大変だったと思いますが、芸北での厳しい冬の生活

は想像以上であったことでしょう。そうして10年間続けられたことに頭が下がります。

一区切りとして写真展ができることはカメラマンとして大変喜ばしい事ですね。

今後も益々の活躍を期待して止みません。

 

2011.8.26   良い写真の定義

アサヒカメラ9月号に震災の写真について気になる記事がありました。

ある写真家が流されている車や家の写真の映像を見て、その場に居れば良い写真

が撮れたのに・・・といった内容の記事がありました。

良い写真とは何なのでしょうか。 家や車や人が流されているのが本当に良い写真と

いえるのでしょうか。 その写真を見て自分自身や身内が写っていると知れば唖然と

するでしょう。 確かに報道の映像はよい事も不幸な事も撮らなくてならず、その映像

が世界に配信されることで情報を知ることが出来るのは事実です。 しかし、災害や

事件・事故に対して良い写真という発言は写真家の驕りに外なりません。

以前、阪神大震災の取材に行ったテレビクルーが民衆から撮らずにガレキの撤去を

手伝えと言われ、クルーは私も仕事なんだと言い返した映像が流れたのを記憶して

います。 確かにそうなのですが撮られる側の気持ちに立って取材することも大事な

ことだと思います。 おそらくそこに何らかの手助けをして撮影に及べばこのような発

言にはならなかったのではないかと感じています。

被災者の立場に立ったら、決して良い写真という発言は出ないでしょう。

カメラマンは第3者的な立場で物事を見る冷静さが必要ですが、 心を失わないこと

も大事な条件だと確信しています。

 

2011.7.30    メーカーの苦悩 (過ぎたるは及ばざるが如し)

リコーが「ペンタックス」ブランドをHOYAから買収すると発表がありました。

フィルム時代に「コンタックス」が、ヤシカから京セラへ移行した時と違いがあるのか、

35ミリ一眼レフを開発したメーカーでさえ、昨今の流れに乗れない結末がこうなのか、

デジタルになってあまりにも急ぎ過ぎているようにも感じてなりません。

また、行き過ぎた価格競争と新製品開発競争に追われてメーカー自体が成り立って

いけない時代になってしまいました。

日本人は本来、義を重んじ、わび、さびの精神で何事にも接していたように思います

が、目の前の利益や地位に固執するあまり、古き良き精神を失いつつある事に危機

感を覚えてなりません。

もう少しゆったりと、心豊かに、穏やかに日々を過ごせないものでしょうか。

 

2011.7.20    会社の顔

ライカは一貫としたポリシーを持った会社と言えるでしょう。

なぜなら50年以上前のM型カメラをデジタルカメラM9、M9-Pとして21世紀の現在

でも製造を続けているからです。

会社の顔を持つということは、M3、M2、M4、M5、M6、と受け継がれた歴史に誇りを

持っているといえるでしょう。

日本のデジタルカメラではオリンパスが ペン シリーズ、ペンタックスが 、フジフィルム

ファインピクスX100 といった独自のカメラを発売してきました。

まだ発展途上段階ですがミラーレス一眼の分野ができて、やっとデジタルカメラにも新し

い風が吹き始めました。

これを機に日本のカメラメーカーも独自の顔を持つことを期待して止みません。

 

2011.6.25    光学系はガラスとコーティングが命

最近安価なレンズにはガラス製ではなく、プラスチック製のものが使われるようになって

きていますが、C Dはプラスチック製からガラス製の製品が出るようになりました。

音は非常に繊細な音が出るとの評価で、名盤・名演奏といわれるC Dがガラス製で復刻

されています。

しかしC D1枚が10万円近くするので、まだまだ手が届く存在ではありません。

音楽業界は高価になる傾向に対し、カメラ業界はガラスからプラスチックへと安くなって

いくのは残念な傾向です。

しかし、高価なレンズはガラス製でコーティングも最先端のものが使われています。

C Dにもコーティングを施すと音が良くなると聞きましたが、光学系に関連するものには

共通点として透過率と反射防止を上げると光学性能が向上することです。

 

2011.6.14    起承転結

先日、知人の紹介で いけばな展を見る機会がありました。

恥ずかしながら いけばなの知識はありません。

しかし、よく見ていると写真と同じ感覚があるように感じました。

それは主役の花に対して、それを引き立てる空間に花や草が存在すること。

写真では画題(主役)に対し、周りの被写体は受けの位置や空間で構図となっています。

文章や写真に起承転結があると言われますが、いけばなも同じだと感じました。

 

2011.6.6    機材の信頼性

先日フォトギャラリーに八ヶ岳をアップしましたが、この時に同行した仲間の某社のカメラ

のシャッターが突然動かなくなってしまいました。

マイナス20度という極寒の中、私のニコンF2はカメラに手の指紋が張り付いてしまう程

の環境でさえ、何の問題もなく作動して撮影することができました。

極限においてカメラの心配をしないで撮影できることは、カメラマンの一番の信頼を得る

もので、過酷な状況では何にも代えることはできません。

登山のように重い機材を背負って登ったあげくに、撮影できないなどという事はあっては

ならないことで、カメラマンにとって最悪の事態です。

当然のことながら、この極限での写真は一般の風景ではなかなか見ることが出来ない

程の美しい情景を撮影することが出来ました。

その後仲間のカメラは下山すると通常に作動していたため、彼はそのカメラを手放して

しまいました。 「何のために担いで登ったのか!」その一言が全てを語っていました。

 

2011.6.1    写真の日

社)日本写真協会によって1951年(昭和26年)に6月1日を写真の日と制定されています。

「天保12年(1841年)6月1日に薩摩藩主 島津斉彬を撮影した。」と言われていたことが由

来でした。これは後に誤りと確認されましたが、引き続き写真の日のまま残されています。

カメラの発明はフランス人画家のダゲールとニエプスによって1839年銀板写真が発明さ

れて、これが後にダゲレオタイプと言われ現在のカメラの原点となっています。

その後1970年代に自動露出(AE)、1980年代に自動ピント(AF)、1986年使い捨てカメラ

の発売、1995年以降デジタルカメラ技術の躍進へとカメラは大きく変革していきます。

カメラは変わっても基本は同じです。写真は撮るのではなく、撮らせていただくという真摯

な姿勢や情熱はいつまでも変わらないことが肝心なことだと感じます。

原点を知ることは何事に於いても大事なことです。

 

2011.5.8    何事もブレないこと!?

写真が好きな人にオーディオが好きな人が多いとよく言われます。

どういうわけか確かにそう感じることがあります。

実際、写真とオーディオはどちらもアナログ(フィルムカメラ、レコード・テープなど)か

らデジタル(デジタルカメラ、CD・DAT・HDDなど)に移行しました。

オーディオの場合、スピーカーの位置やインシュレーター(脚部)を変えて音が変化

するのはアナログ段階なので理解できますが、デジタルアンプやCDプレーヤーなど

のインシュレーター(脚部)の材質や形状を変えると再生音も変化することです。

デジタル信号へ直接係わっていないのに脚部で音が変化するのはどうしてでしょう。

本来デジタル信号は変わってはいけないはずです。

どこかにアナログの信号部分が残っているからでしょうか。

写真の場合、フィルターで変化を付けることはありますが、これはセンサー(受光部)

に記録される前に手を加えることで、アナログの段階です。デジタルに変換された記

録時SDやCFカードの銘柄を変えても写真の色などの表現に変化はありません。

書き込み速度や銘柄による動作環境の違いにより、 連写速度や連続撮影枚数が違

うことは認められますが、色表現の変化は無いように感じます。

最終段階のプリント時にペーパーやインクの銘柄、または現像所のメーカーなどの違

いで発色の違いがありますが、 これはインクの材質やペーパーの乳剤成分などの違

いでアナログ的な違いと言えるでしょう。

脚部というと写真では三脚に相当するでしょうが、 三脚の違いでブレなどの軽減が

できるということになります。

オーディオの場合、スピーカーなどからの振動(ブレ)が生じて音に変化が出るという

事になります。その振動をインシュレーターなどで軽減しているのでしょう。

無理やりこじつけましたが、そう考えれば少し理解できるように思います。

 

2011.5.2    一人一人ができる事

このたびの大震災で亡くなられた多くの方に心よりお悔やみ申し上げます。

まだ依然として避難されている方々にお見舞い申し上げます。

専門的なことはよく解りませんが、原発問題は早く終息に向かってほしいものです。

大震災以降、なかなか更新する気持ちになれなかったのですが「更新してください」

と、ご連絡いただくようになり「このままではいけない。 西日本から元気を送らなくて

はならない」と思うことにしました。

まず出来る事は何か。 義援金を贈ることはもちろん、東北の文化を知り、食品や特

産物をできる限り購入することにしました。

最近岩手の酒造会社からお酒を取り寄せました。その酒造会社も震災で蔵に被害

があり、丁寧に礼状まで同梱されておりました。

一人一人ができる事をやっていけば復興の手助けができると信じています。

日本の底力を世界に知らせる良い機会です。

 

2011.3.12    東日本大震災

3月11日14時46分 東北宮城沖で震度7の大地震があり、大津波で家や車が流

される映像に言葉を失ってしまいました。

東北だけでなく関東地方にも被害が出ており、日本でこのように広範囲でしかも大

災害があるとは・・・。

今も長野や新潟でも地震が多発しており、ニュースを見るたびに心が痛みます。

どうかご無事をお祈り申し上げます。

 

2011.3. 1   写真は感性で撮るもの、デジタルカメラに愛着を持てるのか

フィルムカメラの時代、「写真は腕で写す」とよく言われていました。

これは決して間違いではありません。

ただしデジタルカメラに於いては、必ずしも同じことが言えない点があります。

高感度での低ノイズ、カラーエンジンの高性能化は、フィルムの限界に任せていた

時代と違い、カメラ本体の高性能化によって圧倒的な仕上がりの違いを見せつけ

られることになりました。それをカメラ雑誌などで比較テストで優劣をつけています。

しかしアマチュアカメラマンがプロカメラマンと同じカメラを使ったからといって同じ

写真が撮れるかというと、そうではありません。

写真は被写体をどう感じたかが撮影者の感性として表現されるものです。

当然撮影者が違えば、似ていますがそれぞれ写真は違う印象となります。

高価な機材を揃えるよりも、自分が5年先 ・10年先に必要と思われる機材を持ち

続けていることに愛着を感じてはいかがでしょうか。

画素数や高感度の数字だけに惑わされず、自分にはどの程度の性能が必要なの

かを知っておくことで無駄な買い物をしなくてすむことになります。

フィルム時代、真鍮が出るほどに使い込んだ愛着のあるカメラを皆さんお持ちであ

ったと思います。今でもそれは宝物のような存在です。

カメラメーカーには、愛着を感じさせるようなデジタルカメラの製造を期待します。

 

2011.2.23   おかげさまで精光社のHPを立ち上げることができました。

心より感謝いたします。ありがとうございました。

このコーナーは1週間ごとに更新できればと思っております。

内容は何でも良いかと考えています。歳時記やカメラについての

ひとりごと等を考えています。

何かご要望がございましたらお問い合わせください。

よろしくお願いいたします。

                     (株) 精光社  山澤 渉